ポイ盗塁は足が速いだけじゃない!元野球経験者が教える「盗塁成功の5つのント」
野球中継を見ていると、
「今の盗塁、速い!」
「よく走ったな!」
と思うことがあります。
特に、足の速い選手が一塁から二塁へ一気に走って、ギリギリでセーフになる場面。
あれは見ていて気持ちいいですよね。
僕自身も野球を長くやってきて、現在は草野球を楽しんでいます。
そして、草野球ではたまに盗塁もします。
ただし……。
僕は、いわゆる「俊足」と呼ばれるタイプではありません(笑)。
むしろ、
「え? この人、走るの?」
と思われることがあります。
まあ、僕の体形を見れば、その理由も分かるかもしれません。
お腹もそれなりに出ています(笑)。
それでも盗塁が決まることがあります。
そこで改めて考えてみました。
盗塁って、本当に足の速さだけで決まるのだろうか?
実際にやってみると、どうもそれだけではありません。
リード。
投手の動き。
捕手の送球。
クイック。
そして、スタートのタイミング。
今回は、野球を長く経験してきた僕が、実際に盗塁をしてきた経験も交えながら、
「盗塁を成功させるために何を見ているのか」
を、野球初心者にも分かりやすく紹介していきます。
そもそも「盗塁」って何?
まずは基本から。
盗塁とは、走者が投手の投球などのタイミングを利用して、次の塁へ進むプレーです。
一塁にランナーがいれば二塁へ。
二塁にランナーがいれば三塁へ。
これが基本的なイメージです。
もちろん、ただ走ればいいわけではありません。
守備側も、
「走ってくるかもしれない」
と思えば、投手は牽制をします。
捕手も盗塁を警戒します。
内野手も二塁ベースに入る準備をします。
つまり盗塁は、
ランナーだけの勝負ではありません。
ランナー対投手。
ランナー対捕手。
そして、ランナー対守備全体。
いろいろな要素が一瞬の中に詰まっています。
だからこそ、盗塁は面白いんです。
盗塁は「走る前」から始まっている
盗塁というと、
「一塁から二塁へダッシュする」
というイメージが強いと思います。
でも、実際にはその前から勝負が始まっています。
その一つが、
リード
です。
一塁ランナーが一塁ベースから少し離れているのを見たことがありますよね。
あれがリードです。
二塁に近づくほど、盗塁するときには有利になります。
単純に考えれば、二塁までの距離が短くなるからです。
ところが、ここで問題があります。
リードを大きくしすぎると、
「このランナー、走るな」
と警戒されます。
そして投手から牽制球が飛んできます。
大きくリードしたつもりが、
「戻れない!」
となれば、その時点でアウトです。
だから盗塁では、
「どれだけ大きくリードするか」ではなく、「どこまでなら安全に戻れるか」
という感覚も重要になります。
① 自分に合った「リード」を取る
盗塁の一つ目のポイントはリードです。
ただし、
「大きくリードすればするほどいい」
というわけではありません。
自分の走力によっても違います。
足が速い選手なら、多少リードが小さくてもスタートで勝負できるかもしれません。
逆に、僕のように足の速さだけでは勝負しにくい選手なら、
「走る前の準備」
がより重要になります。
さらに、
-
投手の牽制
-
投手のクイック
-
捕手の送球能力
-
試合の状況
-
アウトカウント
なども関係します。
つまり、
全員に同じ正解があるわけではない。
ここが盗塁の難しいところです。
「自分ならどこまで離れられるか?」
実際にグラウンドで試してみると、この感覚が少しずつ分かってきます。
② ピッチャーをよく見る
二つ目は、投手です。
盗塁を狙うランナーは、投手をよく見ています。
例えば、
-
足の動き
-
肩の向き
-
グラブの位置
-
顔の向き
-
セットポジションでの姿勢
-
投球するときの動作
-
牽制するときの動作
などです。
野球を知らない人からすると、
「そんなところを見るの?」
と思うかもしれません。
でも、実際にはこういう小さな動きが重要になります。
投手が投げるのか。
それとも一塁へ牽制するのか。
その判断を、ランナーは短い時間でしなければなりません。
ただし、ここで大切なのは、
「投手の癖を見つければ必ず盗塁できる」というわけではない
ということです。
投手も当然、ランナーに見られています。
癖を修正することもあります。
だから一つの動作だけではなく、投手全体の動きを見る。
これが大切です。
③ キャッチャーの「肩」を見る
三つ目はキャッチャーです。
盗塁を考えるなら、捕手の能力も見ておきたいところです。
なぜなら、ランナーがスタートした後、
二塁へボールを投げるのはキャッチャーだからです。
例えば、
「肩が強い」
「送球が正確」
「二塁への送球が速い」
といった特徴があります。
僕が盗塁をするときも、
「このキャッチャーはどんな送球をするかな?」
ということは気になります。
もちろん、テレビで見る場合も同じです。
「このキャッチャー、肩が強いな」
と思ったら、次に盗塁が仕掛けられたとき、
「実際にどんな送球をするんだろう?」
と見てみてください。
野球観戦の面白さが一つ増えると思います。
④ キャッチャーは「肩の強さ」だけじゃない
ここは意外と知られていない部分かもしれません。
キャッチャーの盗塁阻止能力を見るとき、
「肩が強いかどうか」
だけではありません。
重要なのが、
捕ってから投げるまでの速さ
です。
捕手は、
ボールを捕る。
↓
ボールを握る。
↓
送球する。
という動作を短時間で行います。
この一連の動作が速ければ、ランナーにとってはかなり厄介です。
そこでよく聞くのが、
「ポップタイム」
という言葉です。
簡単にいうと、捕手が投球を捕ってから二塁へ送球するまでの時間を見る指標です。
もちろん、実際の盗塁阻止には投手の投球時間や送球の正確さなど、いろいろな要素があります。
だから、
「肩が強い=絶対に盗塁できない」
ではありません。
逆に、
「肩がそれほど強くない=簡単に走れる」
とも限りません。
ここが野球の面白いところです。
⑤ ピッチャーの「クイック」を見る
五つ目は、投手のクイックです。
クイックという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
ランナーがいる場面で、投手が素早い投球動作から投げることを一般的に「クイック」と呼びます。
盗塁する側からすると、これはかなり重要です。
投手が投げるまでの時間が短ければ、それだけランナーが二塁へ到達するまでの時間も厳しくなります。
反対に、投球動作に時間がかかる投手なら、ランナー側にはスタートする余地が生まれます。
だからランナーは、
「この投手はクイックが速いのか?」
というところも見ています。
テレビで野球を見るときも、
「ランナーがいるから投手が急に投げるのが速くなったな」
という場面に注目すると面白いですよ。
ここまで来ると、盗塁が「かけっこ」ではないと分かる
ここまで読んでもらうと、
「盗塁って、思ったよりいろいろ見てるんだな」
と思いませんか?
実際、ランナーは自分だけを見ているわけではありません。
投手を見る。
捕手を見る。
守備位置を見る。
自分の走力を考える。
リードを考える。
そして、試合の状況を見る。
つまり盗塁は、
「自分が速ければ勝ち」というプレーではないんです。
僕が草野球で盗塁できる理由?
ここで僕自身の話を少し。
僕は草野球でも盗塁をします。
ただし、何度も言いますが、僕は「超俊足」ではありません(笑)。
むしろ、
「え? 走るの?」
と思われることがあります。
まあ……。
僕のお腹のぷ~っとした体形を見れば、
「まさか盗塁はしないだろう」
と思われても仕方ありません(笑)。
でも、これが意外と武器になることがあります。
相手が警戒していない。
↓
リードを取る。
↓
投手が投げる。
↓
スタート。
すると、
「あれ? 走ってきた!」
ということになります。
もちろん、毎回成功するわけではありません。
普通にアウトになることもあります。
それでも、
「相手にどう見られているか」
というのは、盗塁では意外と重要だと思っています。
「走ると思われている選手」は大変
逆に、
「この選手は絶対に走ってくる」
と思われているランナーは大変です。
投手から警戒される。
牽制される。
クイックで投げられる。
捕手も準備する。
内野手もベースに入る。
こうなると、同じ走力でも盗塁の難易度は変わってきます。
だから盗塁は、
「自分がどれだけ速いか」だけではなく、「相手からどう見られているか」
も関係していると思います。
大谷選手の盗塁を見ると、また違った面白さがある
ここで大谷翔平選手の盗塁を考えてみます。
大谷選手は、当然ながら相手から警戒される存在です。
打席に立っているだけでも注目される。
塁に出れば、当然相手も警戒する。
そんな状況でスタートを切るわけです。
だから大谷選手の盗塁を見るとき、
「足が速い!」
だけではなく、
「相手に警戒されているのに、どうやってスタートを切ったんだろう?」
という視点で見ると面白いと思います。
投手の動き。
リード。
スタート。
捕手の送球。
そしてスライディング。
盗塁の数秒間には、いろいろなものが詰まっています。
テレビで野球を見るときは「ランナー」に注目してみよう
野球中継では、どうしてもボールを見ます。
もちろん、それでいいんです。
でも、次に野球を見るときは、ランナーを見てみてください。
一塁ランナーがリードを取る。
投手を見る。
少し戻る。
またリードする。
投手がセットする。
ランナーが構える。
そして――
スタート。
捕手が捕る。
二塁へ送球する。
野手がベースに入る。
ランナーが滑り込む。
審判が判定する。
たった数秒です。
でも、その数秒のために、ランナーはずっと準備していたわけです。
そう考えると、盗塁ってかなり奥が深いですよね。
盗塁を成功させるための5つのポイント
今回のポイントをまとめてみます。
① 自分に合ったリードを取る
大きく離れればいいわけではありません。
「ここまでなら戻れる」という、自分なりのリードを探します。
② ピッチャーの動きを観察する
投球と牽制の動作など、投手の特徴を観察します。
ただし、一つの癖だけを頼りにしないことも大切です。
③ キャッチャーの送球能力を見る
肩の強さだけでなく、送球の正確さなども見ておきます。
④ 捕球から送球までの速さを見る
キャッチャーがボールを捕ってから投げるまでの動作にも注目します。
⑤ ピッチャーのクイックを見る
投手がどれくらい速く投球動作を行えるのかを確認します。
そして最後に必要なのが、
「今だ!」
と判断してスタートすること。
こればかりは、最後に自分で決めるしかありません。
盗塁は「走るスポーツ」だけじゃない
盗塁について調べてみると、どうしても、
「足が速い」
「スタートが速い」
という話が中心になります。
もちろん、それは大切です。
でも、実際に自分で走ってみると、それだけではないことが分かります。
投手を見る。
捕手を見る。
リードを取る。
相手の警戒を見る。
自分の走力を考える。
そして、
「今だ!」
と思った瞬間に走る。
だから僕は、盗塁というプレーを、
「走るスポーツ」であり、「読むスポーツ」でもある
と思っています。
次に野球中継を見るときは、ぜひランナーにも注目してみてください。
「この選手、今どこを見ているんだろう?」
「なんで今スタートしたんだろう?」
「投手はなぜ牽制したんだろう?」
そんなことを考えながら見ると、盗塁だけでなく、野球そのものが少し違って見えてくるかもしれません。
僕も草野球では、
「まさか、このお腹で走ってくるとは思わなかったでしょ?」
と思いながら、今日もひっそりとリードを取っています(笑)。
そして、セーフになって二塁ベースに立ったとき、
「やっぱり野球って面白いな」
と思うんです。
野球は、ホームランだけが面白いわけじゃありません。
一歩のリード。
一瞬の判断。
相手との駆け引き。
そのすべてが、野球の面白さなんだと思います。


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