プロ野球の戦力外通告|選手だけじゃない。伝える側にもある「つらい仕事」の裏

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プロ野球の戦力外通告|選手だけじゃない。伝える側にもある「つらい仕事」の裏側

プロ野球ファンなら、一度は耳にしたことがあるでしょう。

「戦力外通告」

華やかなプロ野球の世界ですが、シーズンが終わる頃になると、毎年この言葉がニュースに並びます。

選手にとっては、

「もうユニフォームを着られないかもしれない」

という、非常に厳しい現実を突きつけられる瞬間です。

でも、今回ちょっと気になったのは、

「戦力外通告をする側は、どんな気持ちなんだろう?」

ということでした。

選手にとってつらいのは当然です。

でも、その言葉を伝える側だって、決して楽な仕事ではないはずです。

今回は、そんなプロ野球の戦力外通告の表舞台と、少し見えにくい裏側について考えてみます。

戦力外通告へのカウントダウンは、意外と早く始まっている

「戦力外通告」というと、シーズンが終わってから球団が突然決めるようなイメージがありませんか?

実際には、球団はシーズン中から来季に向けた選手編成を考えています。

当然ですよね。

球団には一軍だけではなく、ファーム、育成選手など、多くの選手が所属しています。

そして毎年、ドラフトなどを通じて新しい選手も入ってきます。

つまり、

「誰を残して、誰を獲得するのか」

という問題を、球団は毎年考えなければなりません。

2026年7月31日時点でも、NPB12球団には支配下選手だけで836人が登録されており、さらに育成選手も多数在籍しています。各球団の支配下選手数には上限があるため、選手編成は常に動いています。

そう考えると、

「戦力外通告」は秋になって突然始まる話ではなく、シーズンを戦いながら来季のチーム作りを考える中で生まれるもの

なのだと分かります。

「もう1年できるか?」だけではない

では、球団は何を見て判断するのでしょうか。

もちろん、その年の成績は重要です。

しかし、それだけではありません。

例えば、

  • 年齢
  • ポジション
  • これまでの成績
  • 将来性
  • チーム内の選手構成
  • 若手選手との入れ替え
  • 来季の編成方針

など、さまざまな要素を考える必要があります。

ここがプロ野球の厳しいところです。

選手本人からすれば、

「今年はもう少しできたんじゃないか?」

と思うかもしれません。

でも球団側からすると、

「来年、この選手を残すことでチーム全体はどうなるのか?」

という視点で考えなければいけません。

つまり、

「選手個人の問題」ではなく、「球団全体の問題」

として判断されるわけです。

戦力外候補だった選手が、残ることもある

ここも面白いところです。

球団の編成は、最初から最後まで完全に決まっているわけではありません。

ドラフトや外国人選手の獲得、トレード、故障者の状況など、さまざまな要素によって変わってきます。

そのため、

「来季は厳しいかもしれない」

と思われていた選手が残ることもあれば、逆に状況が変わることもあります。

そして、残った選手が翌年に大きく飛躍する。

野球を見ていると、そんなケースもありますよね。

だからこそ、

プロ野球の編成は「答えのあるテスト」ではない。

私はそう思います。

球団側も、未来を完全に予測できるわけではありません。

では、誰が戦力外通告を伝えるのか?

ここからが今回の本題です。

戦力外通告を受ける選手の気持ちは、想像するだけでも苦しくなります。

では、

その言葉を伝える側は、どんな気持ちなのでしょうか?

プロ野球には、実際にグラウンドで選手や監督・コーチが活動する「現場」があります。

一方で、その裏側には球団の編成や運営などを担うスタッフがいます。

選手を獲得する。

契約を考える。

チーム編成をする。

来季の戦力を考える。

球団を運営する。

こうした仕事があって、プロ野球という組織が成り立っています。

戦力外通告は、単純に

「この選手は成績が悪かったからクビ」

という一言で終わるものではありません。

チーム全体の将来を考えた上で、非常に難しい判断をしなければならない仕事でもあります。

「なんで自分が?」と思う選手もいる

戦力外通告を受けた選手の反応は、それぞれ違うでしょう。

「やっぱりか……」

と感じる選手もいれば、

「なぜ自分が?」

と思う選手もいるはずです。

プロ野球選手なら、自分の成績を毎日見ています。

打率。

本塁打。

防御率。

登板数。

出場試合数。

数字は嫌でも目に入ります。

だからこそ、

「今年は厳しいかもしれない」

と、本人が感じているケースもあるでしょう。

一方で、本人と球団側の評価が一致するとは限りません。

「まだできる」

と思っている選手にとっては、突然の通告になることもあります。

ここに、戦力外通告の難しさがあります。

戦力外通告=野球人生の終了、ではない

ここは昔と今で少し変わってきた部分ではないでしょうか。

戦力外通告を受けたからといって、必ずしもその日で野球人生が終わるわけではありません。

他球団への移籍を目指す。

育成選手として再スタートする。

独立リーグなどでプレーする。

指導者になる。

球団スタッフになる。

野球とは別の仕事に進む。

さまざまな道があります。

実際、NPBが公表している2025年の戦力外・現役引退選手の進路調査では、対象169人のうち90人がNPB関係、54人がその他の野球関係へ進んでいます。一般企業への就職や起業など、野球以外の道に進んだ人も17人いました。

つまり、

戦力外通告は「終わり」ではなく、「次の人生を考えるスタート」になることもある。

これは、昔よりも選択肢が広がっている部分なのかもしれません。

「野球しかしてこなかった」は、本当に弱みなのか?

私はここが、かなり面白いポイントだと思います。

プロ野球選手は、一般的な会社員とは違います。

10代から野球に打ち込み、20代になっても毎日野球。

普通の会社員とはまったく違う人生を送っています。

だから、

「野球しかしてこなかった」

と本人が不安になることもあるでしょう。

でも、見方を変えてみると、

一つのことを何年も続けてきた

というのは、ものすごい経験です。

毎日の練習。

厳しい競争。

ケガ。

結果が出ない時期。

レギュラー争い。

チームメイトとの人間関係。

遠征。

プレッシャー。

その中でプロまで到達したわけです。

もちろん、それだけで一般企業ですぐ活躍できると決まるわけではありません。

しかし、

「何もしてこなかった人」では絶対にない。

これは大切なことだと思います。

戦力外の後に広がる「セカンドキャリア」

NPBも選手のセカンドキャリア支援に取り組んでいます。

2025年の調査では、戦力外・現役引退選手のうち、一般企業への就職は14人、自営・起業は3人でした。NPB関係では球団職員・チームスタッフ29人、監督・コーチ3人など、野球を生かした進路もあります。

また、NPBではセカンドキャリアに関する情報発信や、過去の選手へのインタビューなども継続して行っています。

戦力外通告を受けた瞬間は、本人にとって非常に苦しいでしょう。

でも、

「プロ野球選手ではなくなった=価値がなくなった」

ではありません。

むしろ、そこから何をするのか。

ここからが新しい勝負なのだと思います。

私が戦力外通告の記事を書いて感じたこと

私は幼い頃から野球をしてきました。

高校まで野球を続け、今でも草野球を楽しんでいます。

だから、プロ野球選手の戦力外通告を見ると、どうしても他人事には思えません。

もちろん、プロと自分ではレベルがまったく違います。

でも、

「野球を続けたい」

という気持ちそのものは、少し分かるつもりです。

野球を続けてきた人間にとって、ユニフォームを脱ぐというのは、単に仕事を失うこととは違うと思います。

それまでの生活。

仲間。

目標。

自分が積み上げてきたもの。

それらが一気に変わる可能性がある。

だからこそ、戦力外通告というニュースを見ると、

「この選手は、この先どうするんだろう?」

と考えてしまいます。

まとめ|戦力外通告は「終わり」だけではない

プロ野球の戦力外通告。

ニュースでは数十秒で伝えられることもあります。

しかし、その裏側には、

選手の人生を左右する判断をする人たち。

残る選手と去る選手を考える球団。

そして、突然次の人生を考えなければならなくなる選手。

さまざまな人がいます。

戦力外通告は、プロフェッショナルとして非常に厳しい現実です。

ただ、その後には別の道もあります。

野球を続ける人。

指導者になる人。

球団を支える側になる人。

一般企業で新しい仕事を始める人。

それぞれの人生が続いていきます。

プロ野球選手としての「戦力外」は、

人間としての「戦力外」ではありません。

私は、ここを忘れたくないなと思います。

華やかなプロ野球の舞台。

その裏側では、毎年たくさんの選手が人生の大きな分岐点を迎えています。

今年、戦力外通告を受けた選手たちが、次の舞台でどんな人生を歩むのか。

野球ファンとして、これからも応援していきたいと思います。

↓この記事を書いた人
ゴリゴリ☆ドラぷ~

ゴリゴリ☆ドラぷ~について

はじめまして。「ゴリゴリ☆ドラぷ~の野球塾」を運営しています。

幼い頃から野球が好きで、小学生から高校生まで野球を続けてきました。体育大学を卒業し、体育教師として学校現場にも携わってきました。現在も草野球を楽しんでいます。

このブログでは、これまでの野球経験をもとに、野球初心者にも分かりやすく、野球をもっと楽しめる情報を発信しています。

ルールや技術、野球用具だけでなく、高校野球やプロ野球、野球の歴史・雑学、スポーツや教育について感じたことなども、自分自身の経験や視点を交えながら紹介していきます。

「野球って、けっこう面白い。」

そんなふうに思ってもらえるブログを目指しています。

野球好きの方も、これから野球を知りたい方も、ぜひ楽しんでいってください!

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