日本人選手のメジャー移籍や、プロ野球の大幅トレード後のシリーズ開幕
そんな中、主要メンバーの故障者続出など
野球の盛り上がりが色々とすごいなーと感じる今日この頃。
今回は、肌感覚としてあまり知られていないように思う”野球ボールがどれだけ硬いか”について
お伝えしたいと思います。
自打球に悶絶している場面を思い出しながら、読んでもらえたら
より分かりやすいと思います。
ボールの構造
端的に言って、野球のボール、けっこう硬いです!
見た目はシンプルですが中身はガチガチに作られていて、衝撃に強い設計なんですよ。
構造的にはこんな感じ…
- 中心部(コア):ゴムやコルクの芯があり、そのまわりを糸(毛糸やポリエステル)でぐるぐる巻かれている。
- 外側:牛革でできてて、縫い目が特徴的(108個の縫い目があります)。
ちなみに少年野球では、少し柔らかめの「軟式球」を使います。
それは中にゴムが入っていて、硬式球よりは衝撃が少ないように作られています。
硬さの目安と比較
簡単な表で見ていくと、
比較項目 | 硬式球 | 軟式球 |
硬さ | 硬い(ショアD70) | 柔らかい(ショアA40〜50) |
材質 | 本革+糸巻き | ゴム製 |
衝撃 | 強い(ケガしやすい) | 弱め(安全) |
対象 | 高校・大学・プロ | 少年野球・草野球 |
プロ野球や高校野球で使われる硬式球の特徴としては、とにかく硬くて重い。
そのため、当たると痛い&危険です!!!
それに比べて軟式球は、硬式球より少し軽く、大きさも少し小さくなっています。
そして中は空洞になっています。
小中学生の野球や草野球でよく使われていて、柔らかくて安全性が高くなっています。
このため、ぶつかってもケガをしにくいです◎
ボールが硬い理由
① 遠くに飛ばすため
- 硬いボールは、エネルギーの伝達効率が良い。
- バットで打ったとき、ボールが変形しにくいため、その分スイングの力がロスなくボールに伝わり、飛距離が出る!
- 柔らかすぎると、打った瞬間にボールが潰れてエネルギーを吸収してしまう。
② 速く投げられる・ピッチングの精度が上がる
- 硬くて重さが安定してるから、コントロールしやすくて球速も出しやすい。
- 回転(スピン)もかかりやすくて、ストレートや変化球の性能も良くなる。
③ 耐久性が必要
- プロの試合では、1試合で何十球も使うため、ボールが潰れたり壊れたりしないことが重要。
- 革+糸巻き構造で、長時間の使用に耐えられるように作られている。
④ 試合としての公平性・正確性
- 硬くて変形しない=毎回同じような挙動をしてくれる。
- 柔らかいボールだと、当たり方や投げ方によって変な跳ね方をするため、競技として成り立ちにくくなる。
メジャーリーグと日本プロ野球でも違いがある!
実は、プロ野球(NPB)とメジャーリーグ(MLB)では、ボールにけっこう違いがあります⚾
見た目は似ているけれど、素材や感触、飛びやすさなど微妙な差があって、プレースタイルにまで影響しています!
簡単に比較すると…
項目 | NPB | MLB |
公式球 | ミズノ製(統一球) | ローリングス製 |
素材 | 天然牛革+コルク芯+ゴム+糸巻き | 天然牛革+コルク芯(ウールやゴムも使用) |
重さ | 141.7〜148.8g | 142〜149g |
直径 | 約72.9mm | 約73mm |
そして
このわずかなボールの違いから、次の表のような影響(違い)が出てきます。
項目 | NPB | MLB |
縫い目の高さ | 低い(小さい変化) | 高い(大きな変化) |
飛びやすさ | やや抑えめ | よく飛ぶ(ホームラン出やすい) |
グリップ | しっとりして扱いやすい | 滑りやすくロージンが必須 |
変化球 | 小さめの曲がりが多い | キレッキレの変化球が多い |
つまり、日本の投手がメジャーに行くと
「変化球が曲がりすぎて制御できない…!」と、最初に苦労することもあります。
また打者は、「めっちゃ飛ぶ!!!」と驚くことになりますね。
ちなみに、あの大谷翔平選手でさえも、最初は「ボールの滑り方」に戸惑ったそうですよ~。
まとめ
ボールの構造は、中心部にゴムやコルクの芯があり、その周りを糸でぐるぐる巻きにされている。
硬式球と軟式球には構造上の違いがあり、硬式球か当たると痛くて危険だが、軟式球は少し小さく軽く作られていて安全性が高くなっている。
野球ボールが硬い理由は4つあり
①遠くに飛ばすため
②速く投げられる・ピッチングの精度を上げるため
③耐久性が必要なため
④試合で公平性・正確性を欠かさないため
日本プロ野球とメジャーリーグでもボールには違いがあり、
同じ選手でも、日本プロ野球ではコントロール重視
メジャーリーグでは、球の変化や飛距離が強調される傾向にあるなど
プレースタイルにも影響を及ぼしている。
ボール一つとってもこんなに違いがあるなんて、奥が深いスポーツですね!
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